日産  カルロス・ゴーン会長の話

会社リリースより

 

「内部通報を受けて、数か月間にわたり、当社代表取締役会長カルロス・ゴーン及び代表取締役グレッグ・ケリーを巡る不正行為について内部調査を行ってまいりました。
その結果、両名は、開示されるカルロス・ゴーンの報酬額を少なくするため、長年にわたり、実際の報酬額よりも減額した金額を有価証券報告書に記載していたことが判明いたしました」

 

 

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カルロス・ゴーン会長とは

 

1954年、ブラジルに生まれる

 

6歳にレバノンに移住、幼少期はここで生活する。

 

大学進学の時にフランスへ行き工学博士を取得。

 

1978年 ミシュランへ就職 ここからキャリアスター

 

1980年 工場現場マネージャーに昇進

 

1981年 わずか3年で史上最年少で工場長に就任

 

1983年6月 工場勤務からミシュランへ本社へ異動

当時、買収したタイヤメーカー「クレベール」を再建

その時に「クロス・マニュファクチャリング」を実行する

→多品種を同じ製造ラインで行う

 

1985年 ミシュラン市場最年少COOに就任

南米事業を統括する立場

そして出生地であるブラジルへ

 

金融危機、政情不安、軍部の大統領、ハイパーインフレ

ブラジル事業はミシュラン最大の負債事業。

ここでゴーンはブラジル政府に対して粘り強く交渉をして

価格統制する政府から、値上げへの道筋を作る。

 

1988年 わずか3年でミシュラングループ最大利益を叩き出す

 

1989年 北米ミシュランCEO就任

ここでは北米へ進出を目指していたミシュラン

米タイヤメーカー「ユニロイヤル・グッドリッチ」を買収

企業理念が違うメーカーでもお互いが補う事でプラスになる

 

この時期、ミシュラングループは赤字が常態化していた

ゴーンは北米事業を軸に

・マルチブランド化

・コスト削減

・利益優先

を実行して

 

1994年 ミシュラングループ黒字化

 

1996年 ルノー

この年のルノーは10億ドルの赤字に陥り

ゴーンには再生を担う事に

 

・200億フラン削減計画

ビルボード工場閉鎖

当時3000人が働く場所の閉鎖を決断

→調達コストの削減

 

1997年 わずか1年で黒字化

 

1999年 数々の実績を持って日産

当時2兆円の有利子負債の日産。

ルノーが6430億円を出資

 

ゴーンCOOが誕生

・日産リバイバルプラン

リストラと調達コストカット、関連会社をほぼ全て破壊

 

2000年 日産黒字化

 

2001年 ゴーンCEOに就任

 

ここからは現在の日産の強さを見れば一目瞭然。

やはりゴーン会長はすごい人なのは間違いない

 

2018年 有価証券報告書虚偽記載で逮捕

 

 

19年と長く権力の座に付き、どこか油断、スキ、奢りが生まれたのか?

 

今後の展開も要注目。